2011-01-01から1年間の記事一覧
最近、糖尿病薬の流行といえば、DPP−4(ジペプチジルペプチダーゼ−4)阻害薬だが、 そのDPP−4が分解しているのがGLP−1というインクレチン。 インクレチンはインシュリンの放出をコントロールし、 血糖値の調節をしているホルモンなので、 インクレチンの…
抗菌性ペプチドは ①塩基性のアミノ酸が多く含まれている=プラスに帯電している ②親水性アミノ酸と疎水性アミノ酸が半々くらいで含まれている という特徴をもつ。 一方、菌とヒトそれぞれの細胞表面はどうなっているか。 グラム陰性菌では細胞膜の外にさらに…
昆虫などの下等動物は、 抗原抗体反応なんていう高等な仕組みをもっていないから、 かわりに病原菌から体を守るために体から分泌している蛋白質があるのだ、と考えられていた。 それが抗菌性ペプチドだ。 ところが、ある医師がカエルを使った実験をしている…
オレの薬局は、小さいながら在宅の患者さんを80人くらい受け持っている。 患者さんの年齢層は30代から90代まで。 ご家族と同居の方や独り暮らしの方。 大豪邸に住んでいる方から生活保護で小さなアパートの一室に住んでいる方。 病状も重い人から軽い…
ウチのような小さな薬局でも、薬学部の学生実習があったり、学生さんが見学に来たりする。 皆礼儀正しいし、感じいい。 実用的なこともよく知っているし、一生懸命だし、 今すぐ雇っても違和感なく働けそうだ。 さすが、6年も学校に行かなきゃならなくなっ…
ジェネリックを患者さんに薦める時に、メリットとして一番にあげるのが 「お薬代が安くなります」 だった。 ところが! 先日来た患者さんに 「どれくらい安くなるの?」 と聞かれて計算したところ、後発品の方が高くなってしまったのだ。 後発品のほうが半値…
根がずさんにできているオレは、調剤ミスが多い。(言っちゃったよ)果てしなく続く、単調な調剤に飽きてきたり、疲れてきたりすると さまざまな間違いを!(|||▽||| ) 先輩の鉄壁の監査がオレのさまざまなミスをきっちりせきとめてくれてはいるが、 ほんとう…
今はわからないが、少し前まで薬事日報(だったかな)にコラムを書いている人がいた。 薬剤師の人材派遣会社の人。 それが、歯に物の挟まった言い方というか、遠回しの嫌みというか、 読むたびにいつも 「この人はよほど薬剤師が嫌いなんだなー」 と思ってい…
これも薬剤師には常識かもしれないが、実はオレはこの間先輩に聞いて初めて知った!( ̄ロ ̄|||) ジェネリックは先発品と同じ成分を使っているので、先発品と当然適応は同じだと思っていた。 だからこそ、後発品不可の医師の印がなければ、 患者さんの了解さえ…
小児薬剤量の計算の仕方にはいくつかあるけど、ひとつは体重を聞いて、 きっちり/kgの用量を計算すること。 正攻法だ。 1日あたりの小児薬用量を覚えていないと、すぐぱっと計算できない。でも、ざっくり量が合ってるか知りたい時は大人量からの割合で計算…
同じ成分の薬でも、いくつかの商品名がある。 並売品やジェネリック、面調剤だといろいろな所から処方がくるから、 同じ薬でも商品の種類がどんどんふえるのだ。 町のちっさな薬局いじめだー。 それと、オレのザル頭いじめ! まあ商品名だけ覚えてればとりあ…
そうなのだ。 オレの会った薬剤師で夢を持っているのは経営者だけ、それも 「店舗拡大」「目標何店!」「枚数アップ」 みたいなかんじで、薬剤師の夢、というより経営者の夢、をもっているひとはいたが、 なんか違う。職業としての夢を持っている人が少ない…
1分1秒でも惜しい、細かな雑用と実務に追われる薬剤師にとって 「わかってるねー」 と思う箱と 「めんどくさいなー」 と思う箱がある。 ポイントは使用期限! というか、使用期限の書いてあるところだ。 薬の使用期限とロットが書いてあるところが箱のふた…
何が怖いって、計算間違いが怖いのだ。 成人量も小児量もまだうろおぼえな私は、感覚的にこれは多すぎる、とか少なすぎる、とか 入っていないので、間違って10倍量とか10分の1量とか量っても気がつかなそうで 怖い〜。調剤ミス怖えー(_ _|||) はやく覚…
最近よく妄想するのが、こういう風に転職したら、ずいぶんできる薬剤師になれるだろう、 というキャリアの積み方だ。 今の薬局は小さいだけに何でもやるので、いろいろできるし、風通しが良くていいけど、 反面、雑用が多くて、実用に即した勉強以外する暇は…
....と書いてみたが、降圧剤ほどわけわからなくないのだ。 チモプトールともう一剤。 デュオトラバはトラバタンズだし、コソプトはトルソプト。 わかりやすい!(⌒▽⌒) 残りザラカムがキサラタンなのだ。 ちなみに、緑内障治療の目薬の特徴はこんなかんじ(か…
オレは、人見知りだ。 すきあらば、ひきこもりたい。 そんなオレに、最近、在宅のご老人たちと契約を結ぶミッションが与えられている! ドッドッドッ(心臓の音) 案の定、しどろもどろの説明に、誤解だらけだ 。 そうか、最初にもう少しうまく説明していれ…
なかなかブログを書く暇がなくなってきた。 というのは、最近残業が22時23時くらいまで、それでも終わらず休日出勤があたりまえだからだ。 しかも残業代はカット(_ _|||) 今日はやっと休みだー!わーい。 天気もいいし。 こんな時間まで寝てしまった。 ああ…
薬剤師はだいたい記憶力がいい人多いから(覚えてるから)あんまり不便に思わないみたいだけど、 記憶力ゼロに限りなく近い私がいつも、 「もうちょっと使いやすくできるんじゃないかなー」 と思うのが、薬局の管理ソフト。 「こことここ、リンクしてれば便…
昔は医療用の薬剤は原則、1剤1成分なものじゃった。 それがここのところ、雨後のタケノコのようにいろいろと配合された物が。 とくに降圧剤! ブロプレス4mgからエカードHDに変わった患者さんなんか、 降圧剤の種類が変わったのか、量が増えたのか減った…
先輩と話していたら「デトルシトール」という薬を教えてくれた。 頻尿や前立腺肥大の薬で、 「出とる、しとーる」 という意味だと(^▽^)。 ネーミング会議で集まるオヤジたち。 「こりゃ傑作ですな。」 とオオウケ。 そしてソッコーこの名前に決まったの…
<マオウ> マオウ科のシナマオウ、中麻黄、キダチマオウの茎を乾燥したものの抽出液。 エフェドリン等数種のアルカロイドを含む。エフェドリンは中枢刺激作用が強く、覚せい剤の原料にもなるし、それ自体興奮剤として乱用されたりしている。 薬効としては発…
小林製薬のネーミングセンス。好きだ。(^―^) のどにぬるからのどぬーる。 ひえててぴたっとはれるから冷えピタ。 しみが消えるからケシミン。 一回聞いたら忘れないし、その薬が何に効くかもよくわかる。 医療用薬品も、成分名をつけてくれないなら、いっそ…
・・ともしかして無知なことを言ってるのかもしれんが、またしても初心者にたちはだかる 製薬会社の意地悪の山!(おおげさ) 私がイライラするのは、薬用量が「1日◯mg、分3」と書いてあるのと、 「1回◯mg、3回」って書いてあるのと 記載がまちまちでま…
患者さんじゃないけど、私が薬局に転職すると言った時に、 バイト仲間のおばさんが言った言葉です。 言った人だけでなく、他のひとたちも「そうそう!」とうなずいてました。で、薬剤師ではない友達に 「こんなこと言われちゃってさー。へこむー」 と話した…
<オウゴン>シソ科タツナミソウ属コガネバナの根っこの皮をむき、乾燥したもの。 生理活性物質はバイカレイン(配糖体バイカリン)、オウゴニン(配糖体オウゴノシド)医療用漢方製剤全体の2割にはふくまれている。 ウチでよくでるのだと、柴朴湯、柴苓湯…
割とよく聞かれます。 いや、漢方薬の中には麻薬に似た成分や毒薬となる成分も含まれているものもあり、あなどれないと思う。 例えば長年肝臓病に効くとされていた小柴胡湯は、実はそれ自体が肝臓に障害を起こす作用があって 処方された患者さんが死亡してい…