漢方薬中で注意する成分①。

<オウゴン>

シソ科タツナミソウ属コガネバナの根っこの皮をむき、乾燥したもの。
生理活性物質はバイカレイン(配糖体バイカリン)、オウゴニン(配糖体オウゴノシド)

医療用漢方製剤全体の2割にはふくまれている。
ウチでよくでるのだと、柴朴湯、柴苓湯、柴胡桂枝湯、防風痛聖散、温清飲、半夏瀉心湯、清肺湯など。

一般に売られている薬品や健康食品にもよくはいっているが、濃度と生理活性に大きなばらつきがあるので注意。




主な副作用
 ↓

  • 肝機能障害・・尿の色が濃い、黄疸、発熱、全身倦怠感などの自覚症状。

       オウゴンを含む漢方製剤を服用した肝炎の患者さんが、病状悪化、最悪死亡したという報告が何例もある。
       

  • 間質性肺炎・・空咳、発熱、息苦しいなどの自覚症状。

       
その他の臓器障害として、膀胱炎がある。


なんか、肝機能の落ちている人は飲まない方がよさそうだ。
でも、あいかわらず慢性肝炎の人に適応があるんだよねー小柴胡湯とか、オウゴン多めに入ってるヤツが。(゚Д゚|||)
実際処方されているのは、みたことないけど(^▽^)。