2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ステロイド外用薬の副作用について①

ステロイド外用薬を処方されている患者さんに割と頻繁に聞かれるのが 「これって毎日使っていて副作用は大丈夫ですか?」 ステロイドの外用薬の副作用は大きく2種類に分けられる。 塗ったところに副作用の症状がでる「局所副作用」と 皮膚から吸収され体内…

経口肝炎治療薬は高いな〜。

C型肝炎の方に新しい薬について聞かれた。 C型肝炎についてあまり知らなかったので少し調べてみたら イロイロと複雑な気持ちになった。 C型肝炎ウイルス(HCV)を排除する薬は今まではインターフェロン(IFN)を 使うしかなかった(経口剤併用としても)。 コ…

ステロイド軟膏のランクについて。

一般的に使われているステロイドのランク表は、 ステロイドの血管収縮作用と実際の臨床試験の効果を加味して 作製されている。 (炎症を起こしている部位には血管拡張がみられるので、 炎症を抑えるステロイドの効果を量る尺度として 血管収縮の度合いがどれ…

ステロイド軟膏の一般名処方は紛らわしい!

なんとか吉草酸エステルとかなんとかプロピオン酸エステルとか ベタメタゾンなんとかとか似た名前が多いよ!(ノ`△´)ノ でもコレを覚えなければ調剤を素早くできないのだ。 あとランクも。 基本〜。でも暗記苦手〜。 「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」中の…

乾癬治療薬「ドボベット軟膏」新発売!

乾癬の治療の外用薬は活性型VD3製剤とステロイド製剤を使うのが一般的だ。 アドヒアランス向上のため、2種混合して処方されることも多い。 しかしpH変化による有効成分の失活の心配や衛生面の上でも、 先生により賛否両論があった。で、今回発売されたのが、…

クレナフィンの注意事項のメモ。

・爪白癬にのみ適応。 ・1日1回。爪全体に塗る。 ・爪と皮膚の境目にも塗る。 ・ただし、皮膚についた薬液は刺激を感じることがあるので ティッシュペーパーや綿棒でふきとる。(アルコールの刺激) ・火気を避ける(アルコール含有) ・開封後4週間経過し…

クレナフィンのケラチン親和性について

クレナフィン(エフィナコナゾール)とケラチンとの親和性は低いとのことだが 実際はどれくらいなのだろうか。 科研さんの資料によるとケラチン親和性(in vitro) はエフィナコナゾール 85.7±0.4 テルビナフィン 98.9±0.1 イトラコナゾール 99.5± 0.1 (%)…

爪白癬専用の外用薬登場!

今まで爪白癬に適応のある外用薬はなかった。 ラミシール液やルリコン液などの従来の外用薬は 爪を透過しない(爪のケラチンと結合してしまう)ため、 爪の表面の水虫だったらともかく、奥のほうの水虫には届かなかったのだ。 そのため奥のほうの水虫に外用…

皮膚科医院の門前の薬局に来て思ったこと

もしかしたら、総合病院の門前薬局より大変かも! これは超予想外で、来る前は軽く 「でる薬は限られてるから先生が使う薬のことだけ詳しくやろう」 と思っていたけど、実は単科門前の薬局ほどその科以外の薬に 詳しくなければならない。 というのも、意外と…