ステロイド軟膏のランクについて。

一般的に使われているステロイドのランク表は、
ステロイドの血管収縮作用と実際の臨床試験の効果を加味して
作製されている。
(炎症を起こしている部位には血管拡張がみられるので、
炎症を抑えるステロイドの効果を量る尺度として
血管収縮の度合いがどれくらいかを評価するのだ。)



同じランクの中での表中の上下は効き目の強さとは関係ない。
各メーカーの表をみると、自分の会社の製品が目立つように
一番上に書かれたりすることがある…そうだ(^^)。



その他にも基剤は吸収率などに大きく影響するため、さらに細かく
各製剤の軟膏とクリームの違いも加味したランク表もある。



さらに、ステロイドの構造類似性から分類した表もある。
理論的には、同ランクの軟膏でも構造式からみると
ロコイド(ヒドロコルチゾン系)よりアルメタ(デキサメタゾン系)のほうが
作用は強いと思われるが…
外用薬は理論と臨床効果と一致しないことも多々あるようなので、
なんともいえない…(弱気)。



その他にも副作用のランク表というのもあり、それをみると
薬効が強い=副作用が強い、とは限らないことがわかる。
アンテドラッグのパンデルやリドメックスは
効果の強さの割に全身性影響が弱い。