既存の薬で、新型コロナ感染症の治療薬に使えるものはないかと模索されている。
大切なのは治療薬を投与するタイミングで、あまり重症ではない時期に抗炎症薬を投与してしまうと、免疫力が落ち、かえって症状が悪化する恐れがある。
新型コロナは、初期症状はタダの風邪と変わらないが、風邪に比べて悪化する割合がダントツに高い。
一定数の発症者は、ある時期を境に免疫反応の暴走が起こってしまい、過剰な免疫反応が自分自身を攻撃してしまう。
この反応はリウマチやアトピーの反応と同じなので、この時期には抗リウマチ薬やステロイドなど、抗炎症薬が過剰反応を抑えるのに使われる。
今厚労省で承認されている治療薬は3種あるが、いずれも抗炎症薬であり、発症早期には使えない薬だ。
レムデシビル(ベクルリー)
バリシチニブ(オルミエント)
一方、発症初期から使える抗ウイルス薬については、さまざまな検証がされているが、今のところ目立って効果のある薬は見つかっていないようだ。
意外な治療薬か⁉︎と期待されたカモスタッド(フオイパン)も6月11日に検討を中止した。
今、国内で抗ウイルス作用を期待して検討されているのは、
ファビビラビル(アビガン)
イベルメクチン(ストロメクトール)
だが、果たして⁉︎
現在世界中でコロナ治療薬の開発が、あの手この手で進められている。
薬塩野義製薬でも経口の治療薬を開発中とのこと(機序は不明)。
化学工業日報4月の記事より。今はさらに増えているかも(^○^)
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