オルミエントはすでに、リウマチ治療薬として使われていたが、2020年の12月に、アトピー治療薬としても認められた。
(デュピクセントなどの免疫抑制剤の使用に慣れている皮膚科でしか処方できない。)
オルミエントはコレクチム軟膏と同じくJAK 阻害剤という種類の薬。
Th2から放出されるサイトカインの放出を抑え、炎症を抑える。
驚くのが薬価で、1錠5000円以上(*⁰▿⁰*)。
最近の薬は高額なものが多く、街の薬局では在庫は厳しくなっていく一方。
患者さんと国の保険の負担も重くなっていく一方だ。
メーカーさん、本当にもう少し安くできないのー?(T_T)。
さて、オルミエントは内服薬で、1日1回1錠(4mg)の薬。
食事の影響は少なく、いつ飲んでも良い。
Tmaxは1時間以内、24時間でほぼ消失。
代謝経路は腎排泄なので、腎機能障害がある場合、程度に応じて減量する。
併用注意はプロベネシド(ベネシッド)のみ。
使いやすそう。
アトピー性皮膚炎の治療薬として承認されたのは最近だが、リウマチ薬としては2017年から使用されているため、新薬としての日数のしばりはない。
8週間をめどに効果判定。
根本治療の薬ではないので、症状が軽減しても服薬を中止すると元に戻ってしまう。様子を見ながら減量する感じかな。
薬自体が免疫反応を落とすものであるため、感染症にかかりやすくなるという副作用がある。
特にリウマチの持病がある患者さんには、帯状疱疹が起こる確率が高くなるそうだ。
その治療に腎排泄型のバラシクロビル(バルトレックス)やファムシクロビル(ファムビル)を使っても(オルミネントと併用しても)問題ないとメーカーさんは話していた。
製剤的には、原則的には半錠に割れない薬。
減量になった場合、2mgを新たに仕入れなければならないのだー(T_T)。
この薬も高額医療費の対象となりそうだ。
30日分10割で大体15万円くらいかかる。
今申請中のアルツハイマーの薬は1年で1800万円くらいかかるそうだから、それに比べればだいぶ安いかー。感覚がおかしくなってきた(^◇^;)。
そう思うと、コレクチム軟膏にはがんばってほしい。1本600円台!(^○^)
↓高額療養費が大体見当がつくサイト(^○^)。