2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【アンサングシンデレラ6話】①抗生物質の適性使用について

患者さんの求めに応じて、必要のない抗生物質を漫然と処方する、という開業医は現実にはかなり減っていると思う。 それは、数年前から厚生省が耐性菌について危機感を抱き始め、抗生物質の適正使用について厳しく指導し始めたことが大きな原因だと思う。 小…

【アンサングシンデレラ5話】終末期の患者さんとの関係。

最近はクオリティオブライフ、ということが言われてきていて、必ずしも延命治療をするわけではなく、患者さんやご家族の希望に合わせて、緩和療法のみ、という方針をとることがある。 病気で入院してきたからには治療したいのが医療スタッフな訳で、積極的な…

【アンサングシンデレラ4話】②医者になりたい薬剤師。

医師と薬剤師の身分の差は大きい。 薬剤師は薬に関しては医師より詳しいと言いながら、薬の裁量権はないし、収入も段違い(^○^)。医師は責任も大きくて大変だと思うが、最近は、薬剤師の責任も問われることが多くなってきた。 私が薬学部に入った当時は、 「…

【アンサングシンデレラ4話】①薬剤師の存在意義とは?

最近時々思う。 AIが発達したら、知識では太刀打ちできない。膨大な薬品名、相互作用、副作用などのデータを一瞬で正確に判断するAI。発表された論文もすべてアタマに入っているし! なんなら、調剤だって工場のようにオートメーション化した方が速くて正確…

【アンサングシンデレラ3話】 ②スーパーマルチな薬剤師なんていない!

以前、救急センターの先生(医師)と話したことがある。 「救急なんてかっこいいですね。ドラマチックで!すごいですよね。」 と、ケーハクに私は言ったものだ。 すると先生はこう言った。 「救急はなんていうか、祭りみたいなもんなんだよね。今、生きるか…

【アンサンクシンデレラ3話】 ①ドラッグストアの薬剤師をバカにしすぎてない?(^O^) (でも考えさせられるところもあり)

薬剤師にはヒエラルキーが存在する(^O^)。 病院薬剤師は専門知識が高いのに対し、ドラッグストアの薬剤師はろくな知識もなく、ただ薬を売っているだけ。患者さんのために、という意識も薄く、商売に走っていて、知識を深めようともしていない。 志の高い薬剤…

【アンサンクシンデレラ2話】 ④葵さんと刈谷さんについて思うこと。

調剤薬局しか知らないが、できる薬剤師といって思い浮かぶのは、まさに刈谷さんタイプ! 薬剤師に求められるものは、素早い正確な調剤。 いつも冷静に、ドライに。 患者さんに対する人当たりはいいが、余計な話はしない。 余計な話で引っかかっるのは結局他…

【アンサンクシンデレラ2話】 ③ロペミンで意識不明に!

自分の中では薬のランク付けみたいなものがある。 つまり、危険な薬と、大したことのない薬(^O^)。 副作用が多かったり、併用薬で気をつけなければならない薬、 そういった薬はより気をつけてチェックしているつもりでいた。 そんな私のなかでは、ロペミンは…

【アンサンクシンデレラ2話】 ②子供が粉薬を飲んでくれない!

その昔、薬の説明書もインターネットもない頃、患者さんは 「この薬は〜に効くお薬ですよ」 なんて説明するだけで喜んでくれたものじゃった。 クラリスドライシロップをオレンジジュースと飲むとコーティングが剥がれて苦くなる、 バニラアイスがおすすめで…

【アンサンクシンデレラ2話】 ①識別番号がわからない! 

その昔、病院薬剤師がいちばん初めにした仕事といえば、識別番号を全て覚えることじゃったそうな(^O^)。 それこそ、白い錠剤が一錠落ちていたとしてもそれを難なく見分けて、すぐ薬の名前が判明した。 それが今ではジェネリックが山ほど発売され、それにいち…

レベルアップに気を取られすぎた?

近所のおじさんにいきなり相談された。 「薬局で麻薬を扱える資格とるのってすごくお金かかるのー?」 なんですか、いきなり?(^○^) 「実はね、今度先生に出してもらった薬が麻薬なんだって。 で、いつもお世話になっている薬局に相談したんだ。 いつもよく…

ヘルパーT細胞の種類がずいぶん増えてた( ̄∇ ̄)

そういえば、Th17っていつ発見されたの?と思ったら、すでに2005年には発見されていたのねー(^◇^;)。 昔勉強した頃は ヘルパーT細胞はTh1とTh2,サプレッサーTくらいしかなかったもんじゃった。 免疫学なんて、薬剤師になってからとんとご無沙汰‥している内に…