医師と薬剤師の身分の差は大きい。
薬剤師は薬に関しては医師より詳しいと言いながら、薬の裁量権はないし、収入も段違い(^○^)。医師は責任も大きくて大変だと思うが、最近は、薬剤師の責任も問われることが多くなってきた。
私が薬学部に入った当時は、
「医学部ダメそうだから薬学部受けた」
と複雑な表情で語る学生は何人かいた。
あきらめきれずに、入学してからすぐ薬学部を辞めて医学部を受け直した人もいれば、卒業してから受け直した人もいる。
でも当時は薬剤師志望の人より、製薬の研究者志望の人が圧倒的に多かった。
(これは大学により傾向が違っていたのかもしれないが)
薬剤師になってから、悔しいようなもどかしいような思いをしたことのある人は多いと思う。
それは例えば、こんな感じ。
・おじいさんの先生で、もっといい薬がたくさんあるのに、今ではあまり使われていないような副作用の多い薬に執着している。
・すぐ飲まなければいけない薬だけどすぐ手配できないので、ほぼ同じ薬効の薬を提案しても、さしたる理由もなく変更を認めてくれない。
・副作用が疑われるので確認すると、薬剤師になにがわかる!と聞く耳持たない。
・在宅の人数が増えすぎて、自分の薬局のキャパでは深夜までやっても終わらないので、それ以上は無理だということを伝えると、怒っていきなり今までの在宅の患者も全部引き払う。
など、やっぱり医者は絶対権力を持っている。
もちろん(最近は特に)そんな先生は少ないが、そういった経験は印象深いので、強く残ってしまう。
結局関わる先生次第というのが頼りない。
そんな先生に当たった経験はどの薬剤師にもあるのか、話を聞くと薬剤師の子供はけっこうな確率で医学部に入っている。子供も薬剤師という人は少ない気がする。
リベンジ?(^○^)