2014-01-01から1年間の記事一覧

紛らわしい外用薬〜亜鉛華。

亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏も紛らわしい。 効能効果は両者とも同じだし。 ↓ 〈効能効果〉 下記の皮膚疾患の収れん・消炎・保護・緩和な防腐 外傷、熱傷、凍傷、湿疹・皮膚炎、肛門そう痒症、白癬、面皰、せつ、よう、 その他の皮膚疾患によるびらん・潰瘍・湿…

紛らわしい外用薬〜ネリゾナ

ネリゾナもいくつか剤型が存在する外用薬だ。 ユニバーサルってなんだよ、ユニバーサルって!(^^) 名称の由来を調べたら「特に理由はない」と(^0^)宇宙的なクリーム?大きくでたな(^0^)。 いや、一般的なクリーム、の意味か? 実際の違いはというと、 ネ…

紛らわしい外用薬〜ヒルドイド。

ヒルドイドとそのジェネリック、ビーソフテンにはいくつか剤形があり、 いつも一瞬混乱してしまう。 先発品 後発品 剤型 ヒルドイドソフト軟膏 ビーソフテン油性クリーム クリーム(W/O型) ヒルドイドクリーム ビーソフテンクリーム クリーム(O/W型) ヒルド…

ステロイド外用剤の副作用について③〜全身性副作用

体内の影響がでるステロイド外用剤の使用量の目安として、 副腎機能抑制が起こりうる量として表された文献がある。 ステロイドを長期間体外から入れた場合、本来体内から 分泌されるはずのステロイドの量が減ってしまっていて、 そのときに急に薬を中止する…

ステロイド外用薬の副作用について②〜局所副作用

ステロイドの局所副作用は主に… ニキビや皮膚の赤み、皮膚が薄く白くなる、多毛、各種皮膚感染症など。 と説明すると、必ず教科書どおり 「あれ、ステロイドは肌を黒くするんじゃないんですか?」 と質問してくる患者さんがいる(^^)。ステロイドを塗った…

ステロイド外用薬の副作用について①

ステロイド外用薬を処方されている患者さんに割と頻繁に聞かれるのが 「これって毎日使っていて副作用は大丈夫ですか?」 ステロイドの外用薬の副作用は大きく2種類に分けられる。 塗ったところに副作用の症状がでる「局所副作用」と 皮膚から吸収され体内…

経口肝炎治療薬は高いな〜。

C型肝炎の方に新しい薬について聞かれた。 C型肝炎についてあまり知らなかったので少し調べてみたら イロイロと複雑な気持ちになった。 C型肝炎ウイルス(HCV)を排除する薬は今まではインターフェロン(IFN)を 使うしかなかった(経口剤併用としても)。 コ…

ステロイド軟膏のランクについて。

一般的に使われているステロイドのランク表は、 ステロイドの血管収縮作用と実際の臨床試験の効果を加味して 作製されている。 (炎症を起こしている部位には血管拡張がみられるので、 炎症を抑えるステロイドの効果を量る尺度として 血管収縮の度合いがどれ…

ステロイド軟膏の一般名処方は紛らわしい!

なんとか吉草酸エステルとかなんとかプロピオン酸エステルとか ベタメタゾンなんとかとか似た名前が多いよ!(ノ`△´)ノ でもコレを覚えなければ調剤を素早くできないのだ。 あとランクも。 基本〜。でも暗記苦手〜。 「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」中の…

乾癬治療薬「ドボベット軟膏」新発売!

乾癬の治療の外用薬は活性型VD3製剤とステロイド製剤を使うのが一般的だ。 アドヒアランス向上のため、2種混合して処方されることも多い。 しかしpH変化による有効成分の失活の心配や衛生面の上でも、 先生により賛否両論があった。で、今回発売されたのが、…

クレナフィンの注意事項のメモ。

・爪白癬にのみ適応。 ・1日1回。爪全体に塗る。 ・爪と皮膚の境目にも塗る。 ・ただし、皮膚についた薬液は刺激を感じることがあるので ティッシュペーパーや綿棒でふきとる。(アルコールの刺激) ・火気を避ける(アルコール含有) ・開封後4週間経過し…

クレナフィンのケラチン親和性について

クレナフィン(エフィナコナゾール)とケラチンとの親和性は低いとのことだが 実際はどれくらいなのだろうか。 科研さんの資料によるとケラチン親和性(in vitro) はエフィナコナゾール 85.7±0.4 テルビナフィン 98.9±0.1 イトラコナゾール 99.5± 0.1 (%)…

爪白癬専用の外用薬登場!

今まで爪白癬に適応のある外用薬はなかった。 ラミシール液やルリコン液などの従来の外用薬は 爪を透過しない(爪のケラチンと結合してしまう)ため、 爪の表面の水虫だったらともかく、奥のほうの水虫には届かなかったのだ。 そのため奥のほうの水虫に外用…

皮膚科医院の門前の薬局に来て思ったこと

もしかしたら、総合病院の門前薬局より大変かも! これは超予想外で、来る前は軽く 「でる薬は限られてるから先生が使う薬のことだけ詳しくやろう」 と思っていたけど、実は単科門前の薬局ほどその科以外の薬に 詳しくなければならない。 というのも、意外と…

ビタミンについて。

飲んでも飲まんでも大差ないだろ! バランスよく食事をとれば必要ないじゃん! とオレ的にはなめていたビタミン剤。 皮膚科の治療にたびたび重要な働きをしている。 そもそもビタミンの定義とは ①栄養素 ②必要量が少ない ③有機物である ④体内で合成できない …

恋の病についてとりとめもなく考えてみた(^^)

この間「世界ふしぎ発見!」の恋愛特集を見たのだが、そのなかでイタリア人の専門家(?)の先生が 「恋愛感情は3年しか続かない!」 と言っていた。恋愛しているときの脳内物質を調べてみると、通常の状態より 「セロトニンが減ってドパミンが増えている」…

掌蹠膿疱症について

皮膚科門前に来てから、割と遭遇するのが掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)。 この病気について知らなかったのでメモ(^^;)。 【症状】 手掌、足底に無菌性膿疱が多発し、慢性に経過する皮膚疾患。 ただし膝蓋、下肢、体幹、頭部にも丘疹、鱗屑の…

抗菌剤と乳酸菌製剤

抗菌剤が処方された時に使われる乳酸菌製剤といえば ビオフェルミンRかラックビーR! (だって耐性菌だもの!) と機械的に覚えていたが、どの抗菌剤にもオールマイティーに 耐性があると証明されているわけではなく、 ビオフェルミンR‥ペニシリン系、セフェ…

求む!実務的な相互作用の知識(^^)!

いやー、しかしきちんと知らない事だらけだなー(しみじみ)‥ と思う毎日。 患者さん、役に立つ答えができなくてごめんなさい! と思う日々なのだ。 あと追っかけて調べる日々。おそいおそい。 この間、薬の相互作用を専門にしている先生の講義を聴いてきた…

新しい職場!

縁あって皮膚科門前の薬局に転職した。 薬剤師一人、事務さん一人の個人薬局だ。 しかし、よく考えてみると 今まで先輩薬剤師のフォローに甘えてきた私一人で勤まるのだろうか・・。 今更だがヾ( ̄∇ ̄= だいたい、薬の勉強の中でも皮膚科の薬というのは一番…