求む!実務的な相互作用の知識(^^)!

いやー、しかしきちんと知らない事だらけだなー(しみじみ)‥
と思う毎日。
患者さん、役に立つ答えができなくてごめんなさい!
と思う日々なのだ。
あと追っかけて調べる日々。おそいおそい。



この間、薬の相互作用を専門にしている先生の講義を聴いてきたのだが、その中で



「アレグラはアップルジュースやオレンジジュース、グレープフルーツジュースなどの
果実ジュースと相互作用があり、アレグラの作用が減弱する可能性が高い。
なぜなら果物ジュースはトランスポーターの一種であるOATP-A
(消化管上皮細胞膜に存在し、消化管腔から上皮細胞へ薬物吸収を促進する働きをもつ)
を強力に阻害するからだ。」



という話を聞いた。果物ジュースによりアレグラのAUC,Cmaxは60〜70%も落ちてしまうという論文があるそうだ。
「町の薬剤師さんもそれくらい調べてやっていただかないと。
添付文書に書いていない、なんてことやってるだけじゃ意味ありません。」
と先生は𠮟咤激励され、確かにそうだ。と思った。



まーでもさっそく聞いたままの知識を患者さんに得意げに伝えたところ(浅い)(^^)、



「私りんご好きで毎日食後に1個食べてるんだけど、食べるのはいいのかしら?」


と。
りんご?うーん、りんごいっこくらいならたいした量じゃないからそんなに影響はないと思います。
と、一気に感覚的な答えに(^^;)。



メーカーさんにその辺を聞いてみたところ、論文は大量摂取したモデル(毎日1.5L)だそうで、
あまり現実的ではないので併用注意などに記載していないとのこと。
実際、臨床でそういう報告もまだ出ておりませんとのことだった。


確かにそんな量のジュース飲む人も限られているだろうから、いちいち注意するほどの相互作用ではないかもしれない。
最初のアンケートをみて、特に果物ジュース好きな患者さんだけ気をつけていれば(^^)。



それで言ったら、アレグラは食後服用だと空腹時より15%くらいAUCやCMAXが落ちてしまう。
その方が影響あるんじゃないかな〜。
実際、フェキソフェナジン含有のディレグラは用法が空腹時になっている。




あとオレが誤解していたのが、アレグラの併用注意で「Mg、Al含有製剤」とあったので
カマとかもだめなのかなーと思っていたら、
「Mg+Al含有製剤」(マーロックスとかアルサルミンとか)は作用を減弱させるが
Mg単独では問題ないとのことだった。




薬に関する情報はなんでも並列に記載してあるものが多いけど、
本当に問題になるのはコレ!とりあえずここだけおさえとけ!
みたいな現場に速攻役立つ本があるといいなあ。
甘いか(^^)。