亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏も紛らわしい。
効能効果は両者とも同じだし。
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〈効能効果〉
下記の皮膚疾患の収れん・消炎・保護・緩和な防腐
外傷、熱傷、凍傷、湿疹・皮膚炎、肛門そう痒症、白癬、面皰、せつ、よう、
その他の皮膚疾患によるびらん・潰瘍・湿潤面。
ではどこが違うのか?
①色とか質感が違う。基剤が異なるため。
亜鉛華軟膏のほうが光沢がある。
②吸水性が違う。これも基剤が異なるため。
亜鉛華軟膏の方が水分を吸収する力があるため、浸出液の多い皮膚疾患に
適している。
③亜鉛華の含量が違う。
亜鉛華軟膏は20%のみ。
亜鉛華単軟膏は10%と20%があり。(20%はサトウザルベのみ)
処方は次の通り。
亜鉛華単軟膏
酸化亜鉛(10%) 100g
単軟膏 適量
全量 1000g
単軟膏の内訳
ミツロウ 330g
植物油 適量
全量 1000g
亜鉛華軟膏
酸化亜鉛 100g
流動パラフィン 30g
白色軟膏 適量
全量 1000g
白色軟膏の内訳
サラシミツロウ 50g
セスキオレイン酸ソルビタン 20g
白色ワセリン 適量
全量 1000g
- 亜鉛華単軟膏の植物油には安価な大豆油やごま油を使用していることが多い。特異な匂い。酸化に注意。
- 亜鉛華軟膏に含まれる活面活性剤セスキオレイン酸ソルビタンにより吸水性が生まれる。
- 亜鉛華単軟膏のほうが薬価が高い。