紛らわしい外用薬〜ヒルドイド。

ヒルドイドとそのジェネリック、ビーソフテンにはいくつか剤形があり、
いつも一瞬混乱してしまう。

先発品 後発品 剤型
ヒルドイドソフト軟膏 ビーソフテン油性クリーム クリーム(W/O型)
ヒルドイドクリーム ビーソフテンクリーム クリーム(O/W型)
ヒルドイドローション ビーソフテンローション、外用スプレー ローション(O/W型)
(なし) ビーソフテンゲル ゲル

ヒルドイドソフト「軟膏」は実はW/O型クリーム。
第15改正薬局方までは「軟膏剤」の中に「クリーム剤」も含まれていたので
こーゆー紛らわしいことになったようだ。
2011年の第16改正からは「クリーム剤」は「軟膏剤」から独立した。
さらにW/O型クリームは「油性クリーム」と称することができると記載されている。


なので最近、混乱を避けようと古い外用薬は


レスタミン軟膏→レスタミンクリーム
ケラチナミンコーワ軟膏→ケラチナミンコーワクリーム



などと、基剤をはっきりさせるために名称を変更したものもいくつかある。



患者さんの中には「名前が変わっただけで中身は一緒です」と言っても
「軟膏じゃないのにずっと軟膏って言ってたの??
 ホントに同じモノなの?」
と疑う方もいる。
昔は名前の区別がなくて、えー、クリームは「乳剤性『軟膏剤』」というものなので…
とその度に説明するのも時間がかかるし、
混乱、招いてます。(´・ω・`)



全く、最初に法律作るときよく考えてほしいよ!
アバウトすぎる!(´Д`゚)゚
後から直すことのムダさ、煩雑さ‥
だいたい、ジェネリックにしろ後から一般名とかさー!(と、思い出す)
もうちょっと合理的にできないものか?
想像力はないのか?
すごく頭のいい人たちが作っているはずなのに…。
法律作る時に、現場の人たちも少し混ぜるといいと思う!




と、どんな分野の法律でも現場の人たちはそう思っている気がした…(^^)




話がそれた。



ヒルドイドは「ソフトクリーム」と「クリーム」じゃ、それはそれで
紛らわしいから名称変更はしないつもりなのかな?