薬のはてな

コロナ(covid-19)の治療薬について。

既存の薬で、新型コロナ感染症の治療薬に使えるものはないかと模索されている。大切なのは治療薬を投与するタイミングで、あまり重症ではない時期に抗炎症薬を投与してしまうと、免疫力が落ち、かえって症状が悪化する恐れがある。 新型コロナは、初期症状は…

教科書に載っていることと、患者さんの知りたいことは違うのだ。(エンシュア)

この間、エンシュアの勉強会があった。 糖尿や血圧や喘息などの薬と違ってあまり興味なかった。 正直、 「なんか、食欲のない患者さんとか経管栄養の患者さんに処方される、 栄養を補給する飲み物らしい。牛乳アレルギーの人には使えない。 ワーファリン使っ…

毒とかげのヨダレからつくられた薬。

最近、糖尿病薬の流行といえば、DPP−4(ジペプチジルペプチダーゼ−4)阻害薬だが、 そのDPP−4が分解しているのがGLP−1というインクレチン。 インクレチンはインシュリンの放出をコントロールし、 血糖値の調節をしているホルモンなので、 インクレチンの…

脊椎動物ももっていた抗菌性ペプチド!

昆虫などの下等動物は、 抗原抗体反応なんていう高等な仕組みをもっていないから、 かわりに病原菌から体を守るために体から分泌している蛋白質があるのだ、と考えられていた。 それが抗菌性ペプチドだ。 ところが、ある医師がカエルを使った実験をしている…

ジェネリックに変えたらかえって高くなった!?

ジェネリックを患者さんに薦める時に、メリットとして一番にあげるのが 「お薬代が安くなります」 だった。 ところが! 先日来た患者さんに 「どれくらい安くなるの?」 と聞かれて計算したところ、後発品の方が高くなってしまったのだ。 後発品のほうが半値…

後発品不可の印がなくても、ジェネリックをだしていいとは限らない!?

これも薬剤師には常識かもしれないが、実はオレはこの間先輩に聞いて初めて知った!( ̄ロ ̄|||) ジェネリックは先発品と同じ成分を使っているので、先発品と当然適応は同じだと思っていた。 だからこそ、後発品不可の医師の印がなければ、 患者さんの了解さえ…

オレ的小児薬剤量ざっくり②

小児薬剤量の計算の仕方にはいくつかあるけど、ひとつは体重を聞いて、 きっちり/kgの用量を計算すること。 正攻法だ。 1日あたりの小児薬用量を覚えていないと、すぐぱっと計算できない。でも、ざっくり量が合ってるか知りたい時は大人量からの割合で計算…

緑内障の合剤!まぎらわしいんじゃ!

....と書いてみたが、降圧剤ほどわけわからなくないのだ。 チモプトールともう一剤。 デュオトラバはトラバタンズだし、コソプトはトルソプト。 わかりやすい!(⌒▽⌒) 残りザラカムがキサラタンなのだ。 ちなみに、緑内障治療の目薬の特徴はこんなかんじ(か…

降圧剤の配合剤!まぎらわしいんじゃ!

昔は医療用の薬剤は原則、1剤1成分なものじゃった。 それがここのところ、雨後のタケノコのようにいろいろと配合された物が。 とくに降圧剤! ブロプレス4mgからエカードHDに変わった患者さんなんか、 降圧剤の種類が変わったのか、量が増えたのか減った…

小林製薬のようなネーミング②

先輩と話していたら「デトルシトール」という薬を教えてくれた。 頻尿や前立腺肥大の薬で、 「出とる、しとーる」 という意味だと(^▽^)。 ネーミング会議で集まるオヤジたち。 「こりゃ傑作ですな。」 とオオウケ。 そしてソッコーこの名前に決まったの…

小林製薬のようなネーミング。

小林製薬のネーミングセンス。好きだ。(^―^) のどにぬるからのどぬーる。 ひえててぴたっとはれるから冷えピタ。 しみが消えるからケシミン。 一回聞いたら忘れないし、その薬が何に効くかもよくわかる。 医療用薬品も、成分名をつけてくれないなら、いっそ…