後発品不可の印がなくても、ジェネリックをだしていいとは限らない!?

これも薬剤師には常識かもしれないが、実はオレはこの間先輩に聞いて初めて知った!( ̄ロ ̄|||)
ジェネリックは先発品と同じ成分を使っているので、先発品と当然適応は同じだと思っていた。
だからこそ、後発品不可の医師の印がなければ、
患者さんの了解さえもらえば、後発品に変えるのは可能となっている、
と思っていたのだ!

ところが、同じ成分のはずのジェネリックでもなぜか適応症が先発品と違う物がある!
ビギナー注意〜!!
病気によっては、後発品に変更してはだめな薬があるのだ。
(たぶん、その病気に効くかどうかの検査をやっていないためだと思うけど。)



先週、プレタールODを服用している患者さんが、薬代高いねえ、ジェネリックあるの?
と聞くので、ありますよーと言ったところ、先輩が横から
「失礼ですが、どういった症状でこの薬が出されるようになったのですか?」
と聞いた。
脳梗塞を起こしてその後の予防として使ってるみたいだよ」
という患者さんの答えで、
「少しお待ちください」と先輩が奥に調べにいった。
「何調べてるんですか?」と聞いたら


「プレタールは脳梗塞発症後の再発抑制の適応があるんだけど、アインタント(後発品)はなかったのよ」

という答え。
えー、そうなんだ。
しかし、調べたところ、アインタントもその後適応をとったらしく、使用可能だった。
「あれ、いつの間にとったんだね」
と先輩は言っていた。



いくつかの後発品では、先発品では適応のある症状に使えないものがあるそうだ。
でも薬剤師は基本的には患者さんの詳しい病状はわからない。
処方箋にはもちろん書いてないし、患者さん自身に聞いても、
なんでこの薬がでたのかよくわからないと言われることもある。
沢山並んでいる適応症のうち、ジェネリックのほうが適応がひとつだけ抜けていたとしても、
探し出すのはなかなか難しそうだ。
ジェネリックの会社からの情報提供はなかなかないし、適応がないと思っていたらいつの間にか入っていたりする。
先生が後発品可としていても、油断するなー(>▽<)/ 。
先生がいちいち後発品ぜんぶの適応症について覚えてられるとは思えないぞ。




後発品に換える前に、患者さんの病状とジェネリックと先発品の適応の違いをチェック!!




もー、ぜんぶ試験が終わってからジェネリックだしてくれよー!
混乱するじゃんよー。


ここにも国の、とにかくジェネリックだして医療費抑えろー!
の意図が感じられる。




適応症違いのデータの一部。
また、変わるかもしれないけど。
(平成23年10月26日現在)。

http://www.jga.gr.jp/pdf/Effect%20correction%20list.pdf