毒とかげのヨダレからつくられた薬。

最近、糖尿病薬の流行といえば、DPP−4(ジペプチジルペプチダーゼ−4)阻害薬だが、
そのDPP−4が分解しているのがGLP−1というインクレチン。


インクレチンはインシュリンの放出をコントロールし、
血糖値の調節をしているホルモンなので、
インクレチンの血中濃度をあげると、糖尿病の治療薬になるのではないかと考えられたのだ。

分解酵素の働きを妨げてインクレチンの濃度をあげることも1つの方法だが、
GLP−1より分解されにくいインクレチンを探すことももう1つの方法だ。


ということで、発見されたのが南米の毒とかげのヨダレ、いや唾液から分析されたエキセンジン−4。
それを元に合成されたのが皮下注の「ビクトーザ」や「バイエッタ」なのだー(ざっくり)


で、なんでその毒とかげに目をつけたかというと、
「何ヵ月分も食いだめするのに糖尿病にならないのはなぜだ」
という素朴な疑問からだったという(⌒▽⌒) 。
子供のような発想で大当たり。



次は
「何ヵ月も寝だめしても生きていられる」
熊の秘密も探ってほしい。
強力な睡眠薬が発見されるかも。
何ヵ月も眠ってしまうのも困るけどな(^^)。