在宅をまわって感じたこと。

オレの薬局は、小さいながら在宅の患者さんを80人くらい受け持っている。
患者さんの年齢層は30代から90代まで。
ご家族と同居の方や独り暮らしの方。
大豪邸に住んでいる方から生活保護で小さなアパートの一室に住んでいる方。
病状も重い人から軽い人、痛みの強い人からそうでもない人とさまざまだ。

多くの患者さんの家には、ケアマネさん、ヘルパーさん、医師に看護師、療法士に薬剤師と、
多くの他人が出入りする。



オレは人見知りの一人大好き人間なので、
「こんなやたらに他人がずかずか家に上がってくるのはいやだろうなあ〜」
と、想像する。
ああいやだ!もーいいからはやく帰ってくれ!( ̄曲 ̄) (感情移入)


オレに似た内向的な患者さんだとほんと、いやだろうなーと思う。
しかし、待ちかまえたようにしゃべってくる患者さんもいる。


そう、患者さんの性格も、いろいろ気になるタイプの方から、
何にも気にしないかんじの方までさまざまだ。



そんなふうに、毎日いろいろな患者さんの家をまわっているうちに不思議に思い始めたことがある。




のほほんとしていつも幸せそうな患者さんと、そうでない患者さんがいる。
ということだ。(ぜんぜん薬と関係ないが)(⌒▽⌒)

 

それは、豪邸に住んでいるか、家族がいるかどうかは関係ない。
症状の重さにさえ関係ないようなのだ。
(いや、やっぱり痛みの強い人はつらそうだな。
でも、特に痛みのない方でも憂鬱なかんじの方はいる)



やはり最終的に幸せなのは、おおらかな性格な人ってことか?
環境に関係ないもんな。最強。


あともうひとつ。


かといって、悲観的な人が短命なわけではない。



ということ。


ものすごく悲観的な人でも、本人が思うほど大きな病気もなく、
長生きされている方もたくさんいる。
健康で長生きしているのに、その幸運さに気がつかず、
悲観的な患者さんをみるたび、
もったいないなあ、と思う。
余計なお世話か。


患者さん、薬の管理をしながら、雑談をしながら、
こんなことを考えていてほんとすみません。
だから、他人が勝手に家に入るのはいやだ!(←オレの中の人見知りの声)