普通、調剤薬局では患者さんの病名症状等は何もわからない。
(と、総合病院の医師に言ったら驚いていた。
院内調剤のイメージがあるからかな?( ̄∇ ̄))
処方薬や患者さんの様子から推測するか、
患者さん自身が話してくれるしか手はないのだ。
なので、薬剤師はしつこく話を聞きがちだ。
薬歴をきちんと書かないと義務違反になるという
薬局側の事情もある。
しかし、薬剤師は医者ではないので、診断する権利はない。
症状や病名のことまで根掘り葉掘り聞くのは、
薬の処方に直接問題があることでなければ
(例えば、透析を受けているとか、薬に影響のある病気があるかとか、適応症の確認が必要な場合など)
どうなのかなあとためらってしまう。
自分だったら人の目もある薬局で、
薬剤師なんかにイロイロ聞かれるのは嫌だ!
と思ってしまうからだ。
特に皮膚科はデリケートな患者さんも多いので
私は基本的にはこちらからは症状を聞かない!
(と言い切る)(^―^;)
しかし、正直知りたい気持ちはある。
この薬は何の病気にだされたのだろう?
ただ、同じような薬を毎日出しているだけでは、
いつまでたっても処方の意味がわからない。
でもありがたいことにフランクに自分から
話してくれる患者さんもいる。
それは貴重な勉強になるので、
本当にすごくありがたいのだ!(*^―^*)
で、前置きが長くなったけれど、
この間20代の女の患者さんが教えてくれたのが
「ジベルバラ色ヒコウシン」
なんだかやたらかっこいい名前だ。
他に患者さんがいなかったこともあり、
その患者さんは湿疹まで見せてくれた(^―^)。
(すいてる薬局ってこういうときいいな)
背中一面に湿疹があるけれど、素人目にはよくある普通の湿疹のような…。
風邪かと思ったんだけど、1、2個湿疹が出たと思ったら、
その後湿疹がばーっとでてきて、びっくりしたの、
そんなにかゆくはないんだけど、と話されていた。
処方薬は外用ステロイド剤。
えーと、じ、ジベル?と無知丸出しの私に
「聞いたことない病名でしょ。珍しいんだって。
でもそのうち自然に治るって。」
と笑っていらした。
あとで調べたら、患者さんが言われた通りの症状が
日本臨床皮膚科学会というところのHPに載っていた。
「ジベル薔薇色粃糠疹」と書く。