仕事と人情の間で。

先日、社会福祉士の資格をもっている友達と話した。
彼女は登校拒否児のケアなどの仕事をしている。
オレよりよほど優しくて人情派の彼女に、ケアマネ問題について話してみた。
休み返上で患者さんを思って世話をしているケアマネがいる一方、
仕事と割り切って、行政からお金をもらえる最低限のことしかしないケアマネがいる。
5時きっかりに留守電になって、緊急連絡先は絶対教えない。
患者さんは夜に問題起こす事が多いのに。
どう思うよ、コレ!?

すると当然、


「それはひどいね、仮にも福祉系の仕事をしている人には、心がなくっちゃ
この仕事を選ぶ資格がないよ!」


と、一緒に憤慨してくれると思った彼女が意外な事を言い出した。



「それで、そんなに私生活を削ってまで面倒をみているケアマネさんの方は大丈夫なの?」
 

うっ、とつまってしまったオレ。


そうなのだ。
そのケアマネさんはいろいろ心労が重なったせいか、今メンタルにかかっている。
見た目はいつも明るくて元気だが、本当はかなり疲れているのだと思う。



「そうやって自分の生活を犠牲にしても元気で働けるような人は、体も丈夫で強い動機のある、
本当に一握りの人だと思う。
でもね、そうやって無理して体壊せばその患者さんの面倒はみれなくなるんだよ。
結局途中で投げ出す形になるってことでしょ。
そのほうが患者さんも困ると思う。」



うーん。
でも、あまりに機械的な、通り一遍の、お金とれる最低限やりゃいいや的な仕事はどうかと‥。



なぜか押され気味なオレ。


「それはもちろんそうだけど、長く患者さんの面倒を見る事を考えたら、自分を守る事も大事だよ。
こういう仕事で線引きは難しいけど、長く続けるためには本当に大事な事だと思う。」




言われてみればオレもかなり無理をしている。
そしてかなり疲れているな^^;
そして、やっぱり線引きは難しいな。
なにかとても深い話を聞いた気がする。