医療費削減について超個人的に思うこと。

最近よく医療費削減について報道されているが、マスコミが決して
触れない部分で、財政の圧迫の一因と思われるところがある。




生活保護の方の医療費だ。





と書くと、こんな誰も読んでいないブログなのに
ちょっと私も緊張する(^^)。
もう気のせいか
「弱者切り捨て!」
とか
「差別発言!」
とかの声が聞こえてきそうな気がする(^^)




違うんだ、ちょっと話を聞いてくれ〜!(ノ`△´)ノ
現場で思うのはむしろ「逆差別」なのだ。




どこの薬局で働いても必ず遭遇するのは、
山ほどビタミン剤や高い保湿剤、湿布剤などをもっていく
生活保護の方。
余っていませんか?と聞いても「いない!」ときっぱり。




特に理由はないが、
「絶対ジェネリックはいやだ!」
と譲らない生活保護の方。




薬局はたいていいつもこんでいて、
生活保護の方とそういう話をしだすと
納得されず、長くなり、もめて、
他の方の待ち時間がどんどん長くなり
迷惑をかけてしまう。




それでこちらもあきらめて、そのままお薬をお渡しすることになる。




もちろん、そんな方ばかりではないが、どこに勤めても
そういう方は一定数遭遇する。




これは、個人的にはやはり
「タダで薬をもらえるなら、もらわなければ損。
タダなんだから、ブランド品をもらったほうが得」
という気持ちが働いているように思える。




私は生命に関係ないような薬なら、生活保護の方からも、
0.5割でもいい、医療費は支払ってもらうべきだと思う。
それがやはり、なんといってもムダな薬をださない
一番の抑止力になると思うからだ。




支払いのある方だと切実なので、
生保以外の方は薬を余分にもらわないようにしたり、
ジェネリックに変更したり、ということにも割と積極的だ。




もちろん、高価な薬でも生命に関係あるような薬だったら
タダでも構わないと思う。
それは本当は生活保護以外の方でも、
たとえば制がん剤の高いヤツとか、タダになればいいのにと思う。
ただでさえ闘病で苦しんで、働くのも制限されてしまっている上に、
あの高額医療費は(後で大部分返ってくるとはいえ)キツいと思う。






要は、一律にタダにしないで、病気の重さに応じて
支払いの額を変えるのが
本当は一番いいような気がする。




そして、薬や医療は本当はとても高くて貴重なものだ、
資源のひとつなんだ、
だから大事に使おう、
という自覚をもっと皆持った方がいいと思う。






アメリカでは今や国民保険がほぼ機能しておらず、
医療費を全額払うとなると、
一回病気したら中流階級程度だったら
破産するほどだそうだ。





日本がアメリカのマネをして、
国民保険ももう国では面倒見切れないから
民間にまかす、と生命保険会社にまかすようなことになったら、
それこそ悲惨だ。





と堤さんのルポを読んでつくづく怖くなった。
みんなー、自分の損得のことだけじゃなく、
本当に困っている人たちや子供たちの将来のために
「足るを知る」を実践しようじゃないか!(誰だよ)

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

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公開、一瞬にしよう…