ジェネリックの品質は本当に保証されているの?

厚生省が認可したのだから、ジェネリックは先発品となんら変わりはない。
同じ効き目で値段は安いのだから患者さんにとってもこんないいことないだろう。

というのが国の言い分。
CMも盛んに流されているし、薬局も患者さんに積極的にジェネリックを勧めている。
私もうのみにして、特に問題ないだろうと、あまり深く考えずにいた。
自分だったら薬代、高いより安い方がいいし。


しかし先日、医薬品の検査機関の人と話をしていたら、
ジェネリック、あれ大丈夫なのかなー」
と言い出した。よく聞くと、医薬品の承認のためにはイロイロ必須の検査があるそうだが、
その検査がもれていたり、書類が不備であっても、厚生省のほうでは審査に通っている、
ということがたびたびあるそうだ。
「厚生省も医療費抑えたがってるからねー。
ジェネリック薬品推進あせりすぎて、ちょっとずさんになってるんじゃないの?」
と。あくまでもその人の感想です(^^;。
他にも分析会社の人や大学で基礎研究をやっている人がその場にいたのだが、皆いっせいにうなずいていた。
なんか、分析していて心当たりがあるのか?


薬局にいると、自分で分析する訳ではないので、厚生省が言っているんだから大丈夫だろう、となる。
文献をみても、ネットで調べても、その人の立場や経験によって肯定的なものあり否定的なものあり、
一概にはいえない。どれを信頼していいかもよく判らん。


私の短い薬剤師歴では、ジェネリックに変えて効き目が違ったとか具合が悪くなったという話は患者さんから聞いたことはないが、知り合いのお医者さんは、ノルバスクを後発品に変更したら患者さんにものすごい薬疹がでてしまって、以来後発品はあまり信用できないと言っていた。


先発品と後発品は薬効を発揮する主成分は同じ成分だそうだが、製剤方法が違ったりする。
添加剤も違うものが入っていることが多い。
そのために先発品では大丈夫だったのに後発品ではアレルギー症状を起こすことがある。
半減期や最大血中濃度までの時間も先発品とはかなり違ったりするものもある。


そこで私が日頃から妄想しているのは、
ジェネリックの添付文書をもうちょっと何とかしてほしい」
ということなのだ。
ぺらっとした添付文書の内容はかなり薄い。
(それに新薬の勉強会は必ずあるけど、ジェネリックの勉強会って聞いたことないなー。
 沢井の勉強会とかあるのかな?)

先発品とならべて違うところを表にして載せてくれたらかなり便利なのに、と思う。
添加剤の違い、薬物動態的な違い、後発品ならではの改良点、なんかを具体的に比較して書いて欲しいのだ。

まー勉強不足もあるけど、何千何万とある薬の特徴すべてを覚えておくのは、いくら優秀な薬剤師でも難しいと思う。
先発品と違うところを自分で調べなければならないので、患者さんに今聞かれている時に正確な情報をすぐ伝えられないのがもどかしい。


そんな簡単な改良がなぜできない、厚生省!
ジェネリックの乱発をするなら、現場が混乱しないような整備も必要だと思う。


あー、ジェネリックについては言いたいことがたくさんあるなー。