ビタミン剤は必要量よりだいぶ多く含まれているのね。

ビタミン剤の1日推奨摂取量をよく患者さんに聞かれるので、表をつくってながめて思った。

「ビタミン剤って推奨量よりずいぶん多くビタミンを含んでいるな」

と。

厳密にはビタミンとの化合物だったり誘導体だったり活性体だったりするものもあるけど。どちらにしろかなり多め。

吸収率が悪いとか?うーん。分子量はそんなに変わらないはず‥。

 

取りすぎ注意の脂溶性のビタミンでさえそうで、1錠中の量が1日摂取量より少ないのはビタミンD(D3活性体)だけ。

 

水溶性ビタミンは取りすぎても尿に出て大丈夫とはよく言うけど、やはりあまりに必要量より多く取りすぎるのはいかがなものか?

例えばビタミンC。悪心やじんましんなどの副作用は考えられるし、尿路結石もできやすくなるかも。

長期的に考えれば腎臓への負担は大丈夫なのか?よけいに濾せば、よけいに痛むんじゃないのか?とか。

それはビタミン剤だけに限らないけど。

使い捨ての世の中!大量消費の資本主義社会!

が体内社会にも!( ̄ロ ̄|||)

とまた妄想が広がる。

 

腎臓病の治療はちょうどいいタンパク、ちょうどいいミネラル、

となるべく体内でちょうど使い切る栄養をとることをめざす。

それは、栄養の取りすぎは臓器に負担をかけることを意味している。

 

いろいろ考えると、やはりビタミンは食事からとるのがちょうどいい量、と思う(⌒▽⌒)。

まるっきり不足より補充するほうがいいとは思うけど、すぎたるは及ばざるが如し、

ってことも多いと思うのだ。