基本、添加剤の入った点眼剤は、コンタクトレンズをはずしてから点眼してください、ということになっていた。
添加剤がコンタクトレンズに付着して長く留まると、かえって目に障害を与える恐れがあるから、と。
特に、よく使われている防腐剤のベンザルコニウムという成分は、角膜障害を起こしやすく、コンタクトレンズに吸着すると変色をおこす。
しかし!
実際問題、目が痒い時、いちいちコンタクトレンズをはずして点眼し、15分待ってからまた装着する、というのはあまり現実的ではないなー、と思っていた。
すると先日、
「先生が、コンタクトしたまま使ってもいいよ、と抗アレルギー薬をだしてくれた」
という患者さんが。みると、「アレジオン点眼液」が処方されている。
抗アレルギー点眼剤の中で唯一、ベンザルコニウムが防腐剤に使われていないのが、
アレジオン点眼液なのだー。(他の防腐剤は入ってるけど。)
よくみると、他の抗アレルギー薬と違って、添付文書にもコンタクトレンズに関する注意事項が載っていない。なるほどね。
ならば、防腐剤が一切入っていない抗アレルギー点眼剤はあるのか。
実はあるのだ!
ひとつは、一回使い切りのタイプのインタールUD.
あとは、菌が入らないように点眼剤の容器の方を工夫しているタイプ。
(PFデラミ容器という、特殊な容器で菌の侵入を防ぐしくみになっている。)
容器がやや固くて押しにくいので、高齢者には少し使いにくいかもしれない。
抗アレルギー剤では、
インタール点眼液、リザベン点眼液
のジェネリックが発売されている。