正確なことだけを言うのははたしていい医療なのか?(話が大きいな)

今はどの業界も責任問題に敏感になっていて、
経験的にほぼわかっていることでも、
けっしてこちらからは言えない。
ほとんどないとしても、0とは言い切れないことは、
万が一のことがあったときは、責任問題を厳しく追及される恐れがあるからだ。
そうして、情報はあふれているように見えるけど、経験知みたいなものは文章化されたり
伝えられることはほとんどないように思う。


投薬していても、患者さんの不安や疑問を欲求不満なまま帰しているなあ、と思うことは
多々ある。
聞きたいことはそういうことじゃないんだけどなあ、という。
こちらも、文章に書いてある以上のことは言えないことをもどかしく思うのだ。


訴えられるかもしれない危険を覚悟で(^O^;)、あえて添付文書と違うことでも、
言い切ってあげることも必要な気がする。



書いてあることの重要度具合とか、実際はどうなのか言えないんだったら、
あまり意味ないんじゃないかと思う。
添付文書みたいな情報は、今はネットでいくらでも詳しくみれるんだから。



インフォームドコンセントとか、情報は全部患者さんに公開っていうのは、
逆に丸投げしてるようにみえてしまうけど、どうなのかな?
優柔不断のオレは、全部説明しましたから、後はあなたが決めて下さい!
と言われても途方に暮れてしまうけど。



疑い深い患者さんと、責任を追求されるのを恐れる医療関係者。
双方が、ほんとうに有用な知識を表に出ないようにしてしまったような気もする。