高須先生の悩みに同意する医療関係者はほぼ100%(たぶん)。言わないだけ(⌒▽⌒)!

高須クリニックの先生が動画をあげているのをみて、あまりに

「あー、わかるわかる!」

となったので、思ったことを書きます。もう2年も前の動画だけど(⌒▽⌒)。

 

高須先生のところには「推しのアニメの女の子と同じ顔になりたい」という女の子が一定数きて、「人間だから、アニメと同じ顔になりません」という話を丁寧にするのだが(⌒▽⌒)、全然話通じないらしい。

 

自分は美容整形をするのが仕事なのに、カウンセラーみたいになことさせられて、多大な時間をとられ、商売上がったりだ。たぶんあの子たちは本気で整形する気なんかなくて、自分の話を聞いて欲しいだけだろう。

 

という話を非常にやんわりとオブラートに包んで訴えていた。

かなり困っているのが伝わってきて、この先生は誠実で優しい先生なんだなあと思った。

初めからビシッと切れないんだろう。

(でも、ビシッと切るとそれはそれで逆恨みが怖いと言っていた(^▽^;)。)

ほとほと困っているという雰囲気が伝わってきて、気の毒になってしまった。

 

が、多かれ少なかれ、こういうタイプの人に医者はターゲットにされやすい。

明るく、話を聞いてくれそうな優しい先生、つまり性格が良い先生ほど狙われやすい気がする。

 

「すごいいい先生で大好き!私のことをなんでもわかってくれる」

と感動している患者さんに限って、ある日突然

「あんなやつだとは思わなかった、ひどすぎる許せない!」

と変わる。

なんか、極端から極端へ、という感じ。

 

医者は別に患者とプライベートな付き合いをしているわけではない。

それはどんな仕事でも同じで、お客さんとして付き合っている。

だからこその優しさという面もある。

 

私は今皮膚科の近くの薬局に勤務しているが、皮膚科にもそういうタイプの患者さんがときどき来る。そこの皮膚科の先生は、患者さんの話をよく聞くことをモットーとしているので、なおさら多いのかもしれない。その結果、診察時間が長いので、待ち時間が長い(⌒▽⌒)。

 

その先生は、女の人に人気がある。

先生の熱烈なファンも何人かいるが、口コミサイトにはあんな冷たい先生は初めてみた、どなられた、二度と行かない、という感想もある(^▽^;)。

非常に混んでいて、何回も聞いた話や無茶な要求を聞き流したという可能性はあるが、あの先生が患者さんを怒鳴りつけるということはちょっと想像できない。ちょっと大げさに書いているのかな、という気がする。

 

と、こんなことを書いていてもし万が一みつかったら私も攻撃されそうな気がする(^▽^;)。

医療従事者の大半は、患者さんが思っているよりずっと気を遣っていると思う。

 

逆にこちら側でも、この患者さん本当にいい人だ、尊敬する、と思うことはあるけど、それはまた別の話。別に大げさに言い立てたりはしない。当たり前だけど(⌒▽⌒)。

 


www.youtube.com

 

 

 

いろいろな人としゃべれるのが一番楽しい。

私にとって、薬剤師の仕事は何が楽しいか。

いくら考えても、意外なことにそれは、

「いろいろなタイプの人と話ができる」

というところだった。

 

私は人とのやりとりが苦手で(^▽^;)、ストレスになることも多い。

本当は一人でモノに向かうような仕事が向いていると思う。

もう山の中に一人で篭ってしまいたい!と思うことも多い(⌒▽⌒)。

それなのにやはり、仕事の中で一番楽しいのは、人と喋ることなのだ。

 

街の薬剤師は、患者さんと言う形でそれはもう、いろいろなタイプの方と出会う。

裕福な人から生活苦の人、楽観的な人から超神経質な人、職業もいろいろな人がいる。

いろいろな人生を歩んできた人たちがいる。

病気の話をきっかけに、何回かお話しするうちに、患者さんの性格や人生をじょじょに知っていく。

長く通っている患者さんだと、そのうち、病気で苦しい心のうちを話してくれたり、苦労の多い人生を話してくれたり、あるいは楽しく過ごすための人生のコツみたいなことを話してくれる患者さんもいる。

患者さんの人柄がとても好きになってしまって、その人たちが来局するのを心待ちにしたりする(⌒▽⌒)。

もちろん仕事を通してのつきあいなので、決して友達のように近い関係ではないけれど、尊敬できる患者さんと何人も出会えた。

 

私は内向的なので、薬剤師をしていなかったら一生話すこともなかった人たちと、話すことができる。いろいろな人の人生に触れることができる。

これはとても貴重なことだと思う。

本当に人間っていろいろだなあ、と思う。

 

街の薬剤師は、病院とは違い、「病人」に専門的に向き合う、ということはない。

もっと健康に近い人が来局することが多い。

一方で、難病を抱えていたり、癌だったりしながらも日常生活を送っているひとも来局する。

 

薬局は医療機関とお店屋さんの間みたいなもんだと思う。

患者さんと素でしゃべれる、なじみのお店屋さんとしての機能がある。

そういうところで、患者さんと親しくなる、病気以外のところの患者さんを知っていく、というのがとても楽しい。

薬剤師の本業とはぜんぜん関係ないところだけど😝。

 

 

そうそう、ついでに言うけど、私は門前薬局に勤めている。

在宅をたくさんやっている薬局にも、商店街にある薬局にも勤めたことがある。

けど、いちばん患者さんと薬や病気の話ができているのは、だんぜん今の薬局だ。

門前薬局はただ機械的に薬をだすだけだ、という厚生省の決めつけには違和感を感じる。

(まあ結局、決め手は話を聞くひまがあるかどうかにかかってるんだけど、そのひまがある薬局は、経営が苦しい(^▽^;)。)

マイナ保険証ってこんな状態で大丈夫?( ̄ロ ̄|||)

うちの薬局も数ヶ月前にマイナ保険証の取り扱いをすることになった。

もう言いたいことだらけなんだけど!ちょっといいですか?(⌒▽⌒)

 

まず初めに言いたいのは、

「どうしてこんなに早急に、強引に始めたのか?」

ということ。

大事な個人情報を扱うにしては、システムの不具合、データの不正確さが多い。

しかも、責任のありかがはっきりしておらず、どこに問い合わせてもなぜこういうことが起きたかはっきりしないことが多い。

国民向けには

「マイナカードさえ持っていればすべてのデータが管理できるので、紙の証明書はもう必要ありません!」

と自信満々に宣伝しているので、患者さんも当然そのつもりでいる。

薬局側も厚生労働省の説明を信じて、始まるまではまさかこんなお粗末な状態だとは思っても見なかった。

患者さんに言いたいのは

「絶対紙の保険証も持ってきてください」

ということ。

知り合いの薬局にきいたところ、その全員が、マイナ保険証の読み取りができない経験をしている。この頻度はまずいと思う。

 

確認できない以上、いったん自費扱いになるのだが、ここで揉める。

厚生労働省を信じている人はたくさんいるのだ。

読めないはずないだろう、この薬局はおかしい!!

と揉めるが、これはデータの紐付けがきちんとされていないのが原因だと思われ、こちらのせいではない。

忙しい薬局で、このやりとりは本当に時間がとられる。

 

さらに、このシステムのまずいところは、責任のありかがはっきりしていないことで、保険組合、システムの機械の会社、レセプトの会社すべて言うことが違ったりして、たらい回しになったりする。

紙の保険証も無くす方向に強制されているが、今の状態でそんなことをされたら、現場は混乱の極みになる。

ただでさえ忙しい薬局はますます忙しくなっている。

なぜこんなシステムを強制的に入れたのだろうか?

 

そもそも導入前の厚生労働省の説明会というのが、説明会というより

「とにかくやれ!決まったんだから!」

という感じの集まりだった。

現場の人たちの疑問点をすべて

「導入する各システムの会社に聞いてください」

と、

「決定したことですから、いっさい変更はありません!」

の2点張り。あれが説明会と言えるのか‥。

 

まあ、9割がたは問題ないけれど、1割は問題あるって問題じゃないか?

大切な個人情報を扱うシステムがこんな状態で指導されたとは( ̄◇ ̄;)。

どう考えても実現まで急ぎすぎ、強引だったと思う。

繰り返していうが、現場に全ての皺寄せが押しつけられてる!

無駄に忙しくなってる!

なんでこんな状態のもの、使わなきゃならないんだろう。

 

マイナ保険証の患者さんがくるたび、情報が本当に合っているか、いちかばちか、という気持ちで不安を抱えながら処理している( ̄◇ ̄;)。

 

龍角散のど飴の成分について調べてみた。

私は龍角散のど飴が好きだった。ほどよいスーッと感、なんとなく効き目ありそうなほのかな漢方の味(⌒▽⌒)。

ところがある時から急に、ドラッグストアの店頭から龍角散のど飴が消えたのだ。

最近はまた店頭にでるようになったが、一部の龍角散シリーズは未だ生産が追いつかない。

うわさでは、中国人観光客に爆買いされたとか。

本場漢方の国の方にそれほど信頼感があるとは(⌒▽⌒)。

 

龍角散の成分について調べてみた。

龍角散のど飴のシリーズには

  • ハーブエキス
  • ハーブパウダー

が含まれている。 

 

ハーブエキス
ペパーミント、カモミール、リンデン、カンゾウ、タイム、セージ、スターアニスユーカリ、オオバコ、エルダーフラワー、マローブルー、アニス、ヤロー、レモンバーム、ナツメ、スイカズラ、温州ミカン果皮、キキョウ、キク
ハーブパウダー
カミツレ、カリン
なぜ分けたのか?(⌒▽⌒)ハーブパウダーの中身は2種類だけ。

 

◆この中で医療用の漢方にも含まれている成分は◆ カンゾウ(甘草)、オオバコ(車前子)、ナツメ(大棗)、スイカズラ(忍冬)、温州ミカン果皮(陳皮)、キキョウ、キク(菊花)

入っている量が不明なのでどれくらいの効果があるかも不明(⌒▽⌒)。

あくまで食品扱いだし。

 

商品名が「龍角散」と「龍角散ダイレクト」は第三類医薬品で、有効成分の量もちゃんと記載がある。

 

龍角散(1.8g中) キキョウ末 70mg 、キョウニン末 5.0mg 、セネガ末 3.0mg 、カンゾウ末 50mg
龍角散ダイレクト(6包中)◆
キキョウ末 84.0mg、セネガ末 4.2mg、カンゾウ 102.0mg、キョウニン 15.0mg
ニンジン末 84.0mg、アセンヤク末 8.4mg

 

賢い消費者が小売店を潰していく?

Amazonのように、便利でなんでも揃うショッピングサイトが普及するとともに、街の店舗からはお客さんの足が遠のいて行った。

わざわざ店まで足を運んでも、欲しい品がないことがある。

取り寄せるとなると、数日は待たなければならない。

値段もショッピングサイトに比べて高い。

個人商店だと現金のみなんてところもあり、さまざまな支払い方法が選択できるサイトに比べて不便。

利便性という点で、小さいお店はとても太刀打ちできない。

 

では、そういった小売店の長所はどこだろう。

まず、実際に現物に触れられるところ。

それと、個人個人で事情の違うお客さんの、それぞれの質問に、それぞれ的確に答えを返すことができるところだろう。臨機応変、融通がききやすい。

 

サイトで買った場合、一番困るのはトラブルが起きたときに、なかなか応対をしてくれない(電話が繋がらない、メールの返信がない、AIの応対が画一的で細かい質問ができない、実際どこで誰が対応してくれるのかよくわからない、など)ところだろう。

何も問題が起きなければ、安い、早い、品揃えがいい、のショッピングサイトは時間の無駄がなくとても快適だが、一旦問題が起こると、それにかける時間は膨大なものになってイライララしがち。

 

それで、失敗したくない賢い消費者はどうするかというと、実店舗のあるところに行って、欲しい商品を実際試し、店員に質問したりする。納得するとサイトで買う。

 

自分も似たようなことをしながら、これじゃ小売店も潰れていくはずだ、なんて少し他人事のように思っていたのだが、ふと気がつくと、うちの店も全く同じ感じになっている( ̄ロ ̄|||)!

 

処方箋薬にはハードルがあり、まだアマゾンが直接販売する、というところまでは行っていないが、大手チェーンのドラッグストアが調剤も手がけるようになったので、資金力のない弱小調剤薬局は太刀打ちできない。

うちは特に弱小中の弱小‥(^▽^;)。

薬の品目は少ない、電子化は進んでいない、クレジットカードも使えない、ネットもつながっていない‥。

赤字なので社長も投資はしたくない。

お客さんは不便を感じて大手の薬局に流れていく。

そしてますます赤字に‥という悪循環。

 

最近めっきり増えたなと思うのが、半年ぶり、とか1年ぶりにくる患者さんだ。

お薬手帳を見ると、いつもは◯ギ薬局とか○ェルファとかに行っている。

そういう患者さんは「ちょっと聞きたいことがあるんですが」

といろいろ聞いていくことが多い。

うん、うちは皮膚科の薬ならちょっと詳しいからね。

それに患者さん他にいないから聞きやすいでしょ。

聞きにくいことでも疑問点でもなんでも聞いてください!

力の限り答えちゃうよ!(⌒▽⌒)

でもそれでいろいろ納得して「ありがとう、そういうことなんですね!」

と帰っていった患者さんはまたこなくなる。

 

つまり、賢い患者さんなんだろう。

なにもないときは大手でもらい、疑問があるときだけうちに来る。

まあ、たまにきてくれるだけでもありがたいんだけど。

 

そういうパターンが増えると在庫管理も難しくなる。いつ来るかわからない状態でも、その患者さんための薬は用意しておかなければならない。

高価な薬は増える一方だし、1回に処方される日数も長くなっているので、大量に在庫しなければならない。在庫リスクは高い。

一方、薬がなかったときの患者さんのクレームは年々厳しくなっている。

うーん、薬局はもう本当に必要ないのかな?

将来的にアマゾンが直接のりだしてきて、処方箋薬までもうちにお届け、ってことになるのかもしれない。(今はプラットフォームを貸してるだけだけど。)

生薬は意外と身近にあったりする。

生薬名

植物名、どこを使っているか 適用の一例
インチンコウ カワラヨモギの花 黄疸、発熱、尿量減少
ウイキョウ フェンネル(ハーブ) 胃痛、腹痛、感冒、母乳不足
カッコン クズの皮を剥いだ根 うなじや背中のこわばり
カシュウ ツルドクダミの根 腰痛、強壮
カロコン オオカラスウリまたはキカラスウリの皮を剥いた根 口渇
カロニン オオカラスウリまたはキカラスウリの種子 心臓喘息、狭心症
カンキョウ ショウガの根を湯通し後乾燥したもの 嘔吐、下痢、咳、手足の冷え
カンゾウ リコリス。甘味料として使われることも多い。 腹部の疼痛、痙攣、手足の冷え
ガイヨウ ヨモギ、またはヤマヨモギの葉と枝先 腹痛、下痢、吐血、不正性器出血
キキョウ キキョウの根 喉の痛み、腫れ物
キョウニン 杏などの種 咳、息切れ、胸痛、呼吸困難
キジツ ダイダイや夏みかんなどの未熟果実 消化器症状
キクカ 菊または島寒菊の花 眼疾患
ケイヒ シナモン 頭痛発熱、軽い悪寒、汗が出て痛みがある時
コウカ ベニバナ 更年期血行障害、冷え性、高血圧
コウベイ 玄米 口渇
ゴボウシ ごぼうの果実 咽頭部の寒がり、腫脹、疼痛
ゴマ 胡麻 虚弱体質、病後、便秘
サンザシ サンザシまたはオオミサンザシの偽果 肉食などによる消化不良
サンシシ クチナシの果実 胸苦しい、黄疸
サンショウ 山椒 腹の中の冷えや痛み
サンヤク 山芋、長芋の皮を剥いた根 下痢
シャクヤク 芍薬の根 筋肉が硬くなってひきつれたもの、腹痛、頭痛
シャゼンシ オオバコの種 排尿障害、慢性気管支炎
ショウキョウ 生姜の根 むかむかするとき、胃がぽちゃぽちゃ音がする時
ショウバク 小麦 口渇、排尿障害
シンイ モクレンタムシバやコブシなどのつぼみ 頭痛、鼻閉
ジコッピ クコの根皮 糖尿病
ソヨウ 紫蘇の葉 風邪、胃潰瘍
タイソウ ナツメの実 体の痛み、脇腹の痛み、ひきつれ
チャヨウ お茶の葉 疲労回復
チョウジ グローブ 激しい嘔吐、しゃっくり、歯痛
チョレイ キノコの一種。チョレイマイタケの菌核 口渇、排尿障害
チクジョ タケノコの中身(ハチク、マダケ 嘔吐、悪寒、呼吸器疾患
チンピ 温州みかんなどの皮 胃腸虚弱、感冒
トウガシ 冬瓜の種子 循環器障害による浮腫
トウニン モモの種 月経障害、更年期障害虫垂炎
トチュウ 杜仲茶の木の皮 膝関節痛、高血圧、妊婦の腰重
ドクカツ ウドの根茎 冷え性、眼疾患、痙攣性疾患
ニンドウ スイカズラの葉と茎 化膿性疾患、尿路の炎症性疾患、神経痛、リウマチ
バクガ オオムギの発芽中の種子 消化不良、食欲減退、胸腹膨満
ハッカ ハッカ地上部 軽い感染症
ビャクゴウ 百合の鱗片を蒸したもの
ビワヨウ ビワの葉 飲食の不摂生による激しい嘔吐、熱証咳、皮膚病
ブクリョウ サルノコシカケ科マツホドの菌核 全身衰弱、動悸、尿量減少、めまい
ボクソク ブナ科のくぬぎなどの木の皮 化膿性疾患、打撲、循環器障害、下痢
ボタンヒ 牡丹の根 腫れ物、打撲、月経異常
ボレイ カキの貝殻 動悸、不眠・不安、胃痛、神経症
マシニン 麻の実 便秘、熱感を伴う排尿痛
モクツウ アケビの蔓 尿道の炎症、むくみ、黄疸、乳汁のでにくいもの
ヨクイニン ハトムギの皮を除いた種子 むくみ、排膿
リュウタン リンドウ科トウリンドウなどの根、根茎 食欲不振、消化不良、腹痛
レンニク 蓮の実 下痢
キョウカツ ウドの根 頭痛めまい、神経痛、関節痛

 

漢方薬に含まれる生薬は、意外に身近な植物が多い。

薬膳、なんて大袈裟に考えなくても、食材のひとつひとつが生薬の一種と考えられる。

まあ、漢方の場合は牡蠣の貝殻の方、桃の種の方、枇杷の葉の方を使うんだけど(⌒▽⌒)!

 

でも、「医食同源」という言葉の通り、毎日食べる物って大事だ。

糖尿病も脂質異常症も高血圧も、薬を飲むより食事に気をつけるほうがよほど健康的だし、あまりひどくない状態ならばそれで治ってしまうことが多い。そもそも、バランスの良い食事をとっていればそういった慢性病にもなりにくい。(先天性のものは除いて。)

 

まあ、「食事に気をつける」というのが凡人には難しいのかもしれないけど‥(自分も含めて)美味しそうなお菓子とか多すぎるっ(⌒▽⌒)。

 

国が必死で削減したい医療費。

慢性病の薬代がかからなくなるだけでも、かなり達成できるのじゃないかなと思う。

 

食事といえば‥

この本は高脂血症脂質異常症)の説明と具体的な食事のことを同じくらい丁寧に解説している。高脂血症のタイプ別にわかりやすく書いてあり、何より献立がおいしい!そんなに難しくない!どんな味かなって興味津々に作りました!(⌒▽⌒)

超おすすめです!

 

 

 

 

電子薬歴に馴染めない‥。

実はウチは今だに紙の薬歴だったのです。

それがついに、なななんと電子薬歴を導入!(遅いよ)

 

電子薬歴は他の薬局に勤めていたときは使っていたのだ。

「便利だった。書く手間がなくて楽だった。」

という印象が残っていたので、

「やっとウチの薬局も電子薬歴になった!」

と、どちらかといえば歓迎ムードだったのだ。

 

ところが!

あまりに紙薬歴に馴染みすぎたせいか、電子薬歴に馴染めない。

 

電子薬歴は確かに、過去との違いを見るとき、何か抽出するときなどは一瞬でわかるので便利なのだ。

しかし‥。

 

私が一番ストレスが溜まるのが、患者さんごとに書きたい項目が違うのに、全部統一しなければならないこと。書くことがなくても、欄を設けて「特になし」などと入力しないといけないこと(お役所仕事っぽい!)。今使っている薬以外の情報を書いておく場所がないこと。

 

なんだか「たとえ中身が薄くても形式さえ整っていればいい。」という感じで、逆にいうと

「形式が整っていなければ、内容が濃くても保健所が納得しない。」

ということなのだ。

 

紙薬歴は自由だ。

患者さんの生活歴、家族との関係、その変化、なども書いておける。

今ウチの薬局で処方している薬以外に併用している薬のことも合わせて追跡していける。

患者さんとの直接薬とは関わり合いのない会話もメモっておけるし、患部の図など言葉にしにくいことも描いておくこともできる。おしゃれの傾向とか(⌒▽⌒)。

今の薬のことだけではなく、患者さんの人間としての記録もすることができるのだ。

 

「論理的に、端的に」

という観点から見れば、

「余計なことは書くな」

というのはわかる。

 

けれど、患者さんはただ、うちで処方されている薬を使っているだけの十把一絡げのヒトではない。

こういう生活で、今こういうことで悩んでいて、こんな生活で、こんなことを楽しみにしている‥

というふうな情報は、直接受診の原因となった病気や薬とは関係ないかもしれないが、患者さんとの人間的な関係を作る上ではとても大切な情報だと思う。

そういうことをぜんぶ無駄な情報と切り捨て、ただ、今日の薬についての情報だけを書け、というのは、いかにも物足りない。

患者さんがいろいろな心情を話してくれるのは、薬のこと以外の情報がきっかけなことが多い。

でも、それは薬剤師の仕事ではない、薬剤師なんだから、自分のところで処方されたくすりについてだけ気にしていればいい、と言われればそのとおりかもしれない。

それだけやっているのではつまらない‥と強く思ってしまう。

 

オペレーターに入力の仕方を習っていると、入れたい項目が入れるところがないことに不便さを感じる。

「それはあまり薬と関係がないから入れない方がいいです」

「保健所の監査が入ると、指摘されますよ」

「記録はぜんぶ見られてしまいますから」

の連続で、なんだかうんざりしてしまった。

 

患者さんの人間性に触れてこそやりがいがある、と思ってしまう私はやっぱり薬剤師に向いていないのかもしれない。それとも細分化された現代社会に向いていないのか(T_T)。

 

‥でも、「モノから人へ」ってうるさいほど厚生労働省が言っているのに、なにか真逆に向かっているような気がする。薬歴の項目多すぎて、患者さんと話す時間がけずられる‥。ていうか、残業が多すぎ!キー。